「良い人ですね」
だいぶ前に言われたことを、ふと思いました。
良い人とは、どんな人でしょうか。
ここでいう、良い・悪いを善悪として考えてみます。
私なりの解釈ではありますが、善悪には先天的と後天的な基準があると思います。
一つ目の先天的な善悪の基準とは、その人が生まれ持った感性だと思います。
それぞれが持つ正義感や矜持と考えるとわかりやすいかもしれません。
あなたが積極的に選ぶ選択が善で、あなたが避けようとする選択が悪。
一方、後天的な善悪の基準とは何でしょうか。
個人ではなく、複数の人間、社会が決めた基準です。
法律を例に挙げるとわかりやすいと思います。
法律、すなわち裁判で下される決定は、判例が主です。
過去の判例、過去の出来事を基準にしている。
拡大解釈すると、歴史が善悪の基準になっているといえそうです。
つまり、あなた以外の誰かが決めた基準です。
さて、私が心を病んだきっかけとしては、自分に嘘をつくことでした。
つまり、私にとっては悪だと感じたことを強制されることです。
自分の基準では悪だが、会社や組織がやれというからやった。
こうした選択は悔いが残りやすいと思います。
大切なことは、先天的・後天的な基準の比率をオーダーメイドすることです。
自分らしさと社会性がちょうどいいポジションを見つけましょう。
組織の言いなりになっていると、心が病んでしまいます。
かといって、自分の正義感だけで突っ走ると問題が起きます。
自らの正義を主張するために大量殺人を犯す人物もいます。
犯罪者は、本人にとっての正義を実行しただけと思っているかもしれません。
そして、そうした行動は本人の今世の課題であり、魂を磨くために必要な役割ともいえます。
良かれと思った行動が、相手や社会にとって迷惑になる可能性があります。
自分にとっての正義は誰かにとっての悪。
そうなる可能性を理解し、他人を裁くことはやめることをお勧めします。
悪人を裁くのは法律、さらには天に任せてみませんか?
あなたにはあなたの魂磨きの修行が目の前にあるはずです。
誰かの人生に氣を取られず、後悔しない選択をしていきましょう。
余談ですが、私に冒頭の発言をした相手にとって、私は都合の良い人でした。
そして、私にとってその人間は悪人でした(笑)
自分がそうならないよう、反面教師として感謝しています(笑)
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